Meet Magento Japan 2018 講演レポート< 前編>

November 14, 2018
=2018年11月14日に都内で開催された「Meet Maganto Japan 2018」。当日行われたコウェル社員による講演の様子を前編・後編に分けてレポートします。=
MeetMagentoJapan2018様子
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Speaker Information>>
村松篤史(Atsushi Muramatsu) Manager of Consulting Office  CO-WELL Co., Ltd.
・富士通子会社にて主に新聞システムの開発に従事
・株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインにて、ゴルフ場予約システムの開発側マネージャとして保守・運用、システム刷新プロジェクトを担当しベトナムオフショア開発チームを立ち上げる。
・2016年より 株式会社コウェルにて、ECサービスを立ち上げMagentoを推進。現在はコンサルティング室にて新規事業の展開を図る。
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|講演テーマ|国内大規模事例(1) ~ 提案から開発まで 現場でのできごと ~
1)Magentoとの出会い
村松magento
村松: よく、どうやってMagentoを始めたのか?と聞かれるのですが、最初からMagentoが面白いからやってみようかという入り方ではありませんでした。
2017年6月頃にお客様より提案を手伝ってくれないかと声をかけて頂き、国内大手小売業様のECサイトのシステム刷新に向けた提案を実施しました。
最初の時点でMagentoを知らなかったため、顧客サービスにマッチしたECパッケージはどれなのか、また、弊社はオフショア開発を行なっておりますのでのそのメリットを活かせるものはないか、将来を見据えてチャンスがあればパートナーになりたいパッケージは無いか 等の観点を考慮にいくつかのパッケージを候補にしながら選定していきました。
初めてのMagento開発でしたが規模が大きく、約1年という非常に長いプロジェクトとなっています。(2017年10月 から2ヶ月間で要件定義、12月より詳細設計や開発を6ヶ月をかけて行い、その後、チューニングなどを3ヶ月、終盤ではUATなどが2ヶ月程でした。)
2)顧客が開発フレームワークに「Magento2」を採用した理由
村松: お客様が開発フレームワークを「Magento2」で行うことに踏み切った理由としては、カスタマイズ(コーディング)なく設定のみで、既存サイトの基本対応が可能であること、店舗+配送エリア単位でのフロント表示制御可能でデフォルト機能で実現できることが挙げられます。
また、配送エリア単位での商品表示・非表示制御がデフォルト機能で実現可能なため、ウェブサイト - 店舗 - ストアビュー(A地域、B地域)の階層構造やフロント表示や商品表示はストアビュー単位で変更可能だった点もあります。
機能一覧を作り他のECパッケージ(EC-ORANGE)と具体的に比較してみると、現行機能との網羅率はMagento2では64%(主機能53の内、34機能を網羅)だが、他社では41%となり、既存サイトの機能全体の網羅率が高く、さらに当社だとオフショア開発で低コスト&高品質で開発可能だったこと。特に重要な機能(商品、カート、決済、お知らせ、キャンペーン、バナー、会員メニュー等)の網羅率が高いことが分かりました。その他、基本機能の初期実装度によるカスタマイズ効率の高さやセキュリティ対応(例:EC-ORANGEはアップデート未対応で保証なし)でも既存パッケージよりも自由度が高いMagentoに軍配が上がりました。
お客様の見解では、Magento2は他社に比べ圧倒的に標準機能やExtension数も多く、管理画面側でかなりのことができる点がポイントが高かったです。
開発し易さや世界No.1シェアであるためユーザ数が多く、セキュリティ面でもセキュリティパッチリリースは迅速でパッチリリースについては、管理画面にプッシュ通知され、コミュニティが大きく情報公開が早いことなども高評価のポイントでした。
3)大規模案件と小規模案件の進め方
magento村松
村松:案件の大小に関わらず、設計開発における各フェーズの重要性が増してきます。
例えば、設計フェーズでは、テーブル設計とデータの性質(影響範囲など)を慎重に調査・設計する必要があり、SKU数やデータ量を正確に把握しないと、パフォーマンスチューニングで苦労することになります。Magentoコアの仕様を正確に把握し、適切なエクステンション開発と工数見積もりを行うことです。
開発フェーズでは、使うメソッドの仕様やMagentoの制約をきちんと理解し、綺麗なソースコードを書くことです。 キャッシュに頼りすぎてもいずれ限界が来るため、アプリケーション側できちんと書いていくことですね。
並行して弊社では小規模の案件も任せて頂いています。 小規模案件に向けては、Magentoのデフォルト機能の活用が中心となってきます。
比較的、小規模案件になると業務フローや機能の制約が少ないケースが多く、極力Magentoデフォルトを使用して、開発期間の短縮を図ることが重要になります。 また、早期の段階からblackfireなどのパフォーマンス確認ツールを多用し、リスクを未然に防ぐことで結果として、低コスト・短スケジュール案件にも対応可能となる要素が増えると考えています。
4)弊社の資格取得状況
村松:資格ですが、現在弊社では、Magento V1はMagento Developer Plusが19名、Magento front end developerが2名です。 Magento V2では、MAGENTO 2 CERTIFIED PROFESSIONAL DEVELOPERが4名、年内に更に4名の合格を目指しています。
5)Magentoを軸にしたPlatform構想について
村松:単純にECサイトの開発だけではなく、Magentoを採用してもらえる確率を上げていこうと動いています。 例えば、CMSではWordPressは体制を構築して検証を開始し、Drupal&Joomlaも連携開発検討中です。CRMの分野ではレコメンド機能についてベトナム企業との研究開発、MailはClickMalerとの連携を検討中です。 その他にもInfrastructure、ERPの分野なども展開を検討しています。Magento + xRに関しては、AR&VRとMagento連動のアプリケーション開発し、先日の通販ソリューション展にてデモ展開を行いました。
EC platform
6)今後について
村松:Magentoは世界シェアも高くユーザーも多いですが、まだ日本では知らない方も多く、海外事例が多いため説得力に欠ける部分もあります。 ですので弊社としては、様々なネットワークや情報交換などを積極的に行い啓蒙活動に力を入れていく必要があると感じています。 先日、バンコクでMeetMagentoが行われましたが、今後ベトナムでもMagento開発を行なっている会社を集めてコンソーシアムを開催できたらと考えています。将来的にアジアやヨーロッパにも対応していきたいです。
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