Directorインタビュー 〜 H.NVさん 〜

November 30, 2018
HienNVインタビュー

“アウトソーシングのリソース部分のサービスだけではなく、
2020年までに1つ以上のプロダクトをグローバルに展開できるようにしていく”

  • Q)これまでの経歴とコウェルで働くことになったキッカケを教えて下さい

    A)大学3年生の時、日本語センターで日本語を勉強し始め(当時日本語能力N3レベル)大学卒業後、日本で就職し開発プログラマーやBSEとして3年半従事しました。その後、ベトナム法人会社を日本人と設立しましたが、ベトナムで思うように仕事を得られず、その会社を離れて自分で何かスタートアップを始めようと考えていた時に前の同僚に紹介してもらったのが現コウェルアジア社長のクオンでした。
    今から7年前ですが、その時はクオンはマネージャーで、社名もコウェルの前身でした。「50名のチームを将来的に作って欲しい」とのことでその規模のチームは未経験でしたが「是非やらせせてください」と伝えました。その時参加を決めた理由としては、【BSEとして日本とベトナムの橋渡しができる】【これからの会社なのでさらに自分も発展できる機会がある】点でしたね。元々、スタートアップをやりたかったこともあり、今のポジションは会社内で新規事業や新しい技術、プロダクトの開発に携わることができているので文句なく楽しいですよ。

  • Q)現在の業務内容について教えて下さい。

    A)現在私は大きく分けて2つの部門を統括しています。 1つはSS部(システムソリューション部)で、ミッションはベトナム国内の案件と新しい技術のサービスを立ち上げることです。この他にも英語圏に対応できるサービスを立ち上げるという目標もあります。2つ目はSE部(システムエンジニア部)で、当社の主力事業でもあるオフショアアウトソーシングとして日本のお客様と仕事を行い、メンバーの採用やアサイン、チームリソースの調整、新規案件顧客への提案や対応を主に行っています。仕事の比重としてはSS部が30%、SE部が65%で残りでマーケティングなど他の部署も担当しています。

    HienNV

    Q)統括している各部門の紹介とPRをお願いします。

    A)SS部は技術力が高く常に新しいテクノロジーに対応できるよう質の高い開発を行なっています。例えば、AR、VR、IoT、ブロックチェーンなど新しくコウェルの将来を担っていく技術ばかりです。1人のエンジニアがPMやチームリーダーとして様々な言語に対応できます。
    一方、当社の中核事業ともいえるSE部は実際にアウトソーシング先として日本のお客様とやりとりをし開発を進めていく部隊となります。現在BSEは約15名が在籍していますが、全体として入社プロセスのレベルが高く、1次面接でも課題を与えるなどするフィルターを設けており、10名応募があれば1〜2名しか採用しない採用基準のため、メンバーのスキルはとても高いです。最近では新卒が年間50〜60名、中途は40名ほどになっていますが、当社は大手企業のお客様を抱えているため、即戦力となる優秀な人材を多く採用、入社後は教育や福利厚生面を手厚くし、楽しく仕事ができる環境を提供しています。

    Q)コウェルに入ってから「やっちゃったな」と思う失敗はありますか?

    A)2013年、今から5年前ですが、当時約50名のチームをPMやBSEの役割を兼務しながら担当していました。要件定義から一緒にお客様の案件に関わり、お客様のアイディアで一から考えながら開発を行っていくアジャイル方式で進めていました。しかし、お客様自身に最終系のはっきりしたビジョンがなく要件定義が毎週変わっていき、その都度修正が追加され、そのために土台をまた最初から修正していくのでとても工数が増えていました。もし、良いBSEならばお客様に「すごく修正が多いこと、案件定義をFIXさせること」を伝えられたのだと思いますが、当時の私はお客様の要望をそのまま受け入れチームメンバーには徹夜で作業させる、改良が遅れお客様から叱責を受けるという悪循環が続き「辞めたい」と毎日思っていました。お客様と対等にきちんとコミュニケーションが取れず最終的には日本側から日本人PM が入り、私は案件から外れました。今思えば、お客様もオフショア開発経験が少ないにも関わらず、最初からベトナム側と案件を進める不安やコミュニケーション不足が原因となり上手くいきませんでした。

    HienNV
    HienNV-san-team

    Q)その経験から学んだことをどう今に活かしていますか?

    A)オフショアを任される当社だけではなくお客様側にもきちんと情報を共有し、一緒に作り上げていく覚悟やコミュニケーションスキルが必要です。 その経験が今でも活きています。最近では、契約後、案件定義をし、それを確定させてからでないとその後の見積書作成や開発のフェーズに進みません。作りたいもののフェーズやイメージができている前提で案件を進めるようにしています。やはり、コミットしてもコミットしても案件定義が変わっていく企業はケアしにくいですし、改修ばかりでお金を払わない等のトラブルの元になります。後輩に私と同じ経験をさせない為にステップbyステップで進めていくことを徹底しています。 また、要件定義や設計、見積書作成などあらゆる場面でお客様や上司等と状況確認や意思疎通をする際に「YES」「NO」で答えられる内容まで質問を詳細にし確認をしています。そうすることでその後のやり取りの回数や手間を省くことができます。



    Q)複数のプロジェクトを円滑に進めていくための管理方法は?

    A)メンバーにはできる限りヒアリング等を行いコミュニケーションをとるようにしています。課長クラスやBSEとは1on1(1対1の面談)、チームやプロジェクト毎に毎週全員で情報共有をする時間を作っています。又、各チームメンバーにも積極的に声をかけ不調ならばフォローもするようにしています。ベトナム側の認識と日本側の認識が違うことが多々あるので、各社員達に仕事の仕方やプロジェクトで上手くいっていない点、日本側からのフィードバックを伝えることも行なっています。

    Q)オフショア開発検討をしている企業にアドバイスするとしたら、どんなことを伝えたいですか?

    A)私は、ベトナム国内でも日系企業様へ営業としてお話しする機会がありますが、まず最初に会社としてこんな技術がある、こんな開発経験がある、こんな会社ですということ、プロジェクトや当社と組むメリットについてお話ししますね。それに対してお客様はビジネス面からエンドユーザー目線でお話をされます。当社ができることとお客様がやりたいことが一致した時からスタートしますが、お客様は夢を描いてプロジェクトをスタートされますが、そのビジョンが明確であることが必要です。開発側は、夢を一緒に描きつつも冷静にそこから考えられる問題や課題についてお客様と認識共有をしなければなりません。それらのことが一緒にできる会社、きちんと製品を納品する、きちんと代金を支払うなど当たり前のことですが、重要だと思います。

    HienNV

    Q)コミュニケーションの壁は少なからずあるものですが、これまでコミュニケーションが上手くいかなかった例などあれば教えてください。

    A)日本人は基本的に細かいですが、ベトナム人はあまり細かいことを気にしないという気質の違いはあります。ただ、これは日本人にとって大きいギャップかもしれません。例えばベーシックなところで言うと何時までに報告しますと言っていたものが、たまに忘れてしまい次の日の朝礼で指摘されて報告するみたいなことですね。毎日お客様とのコミュニケーションをとる中で今日より明日、1年目より3年目とスキルアップしていくことが必要になります。シニア、ミドルレベルが自分達のレベルを再認識し、もっと上を目指す必要があることを感じています。

    Q)今後のビジョンを教えて下さい。

    A)近く大きな組織編成を予定していますので、現ポジションでお伝えすると、大きな枠でSE部は現在約100名在籍していますが、3年後には300名くらいまで増やしていきたいです。SS部は現在あるいは今後開発する新技術で安定的に売り上げを上げられるようにしていきたいと考えています。
    当社の目標としてアウトソーシングのリソース部分のサービスだけではなく、2020年までに1つのプロダクトでグローバルに展開できるようにしていくという目標があります。又、個人としてはSE部では優秀なメンバーをどんどん教育していき全体的なレベルの底上げをしていきたいと思っています。SS部ではお客様からの要望としてブロックチェーン(銀行などを視野)が多くありますのでセキュリティ面など強化するチームを作り、開発・商品化に向けてスピードを上げていきたいですね。

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