社員インタビュー|HR-Biz本部 TECHグループ マネージャー:臼田 歩

December 13, 2018
usudaインタビュー

“ ユーザーに 「おっ!!これをやる?」と、思われるような新しい視点、
人の生活を変えられるようなプロダクト・技術の開発に取り組みたい ”

  • Q)コウェルで働くことになったキッカケを教えて下さい。

    A)それまでクライアントとしてオフショア開発に関わっており、今後の日本はアジア圏だけでなく、たくさんの諸外国に頼っていくことになるだろうと感じました。オフショアの可能性を凄く感じました。またその時ちょうど ベトナム・オフショアが注目され始めた時だったので色々なタイミングが重なり入社しました。

  • Q)ベトナムにいる開発エンジニアに“いい仕事”をしてもらう上で心がけていることは?

    A)僕達の仕事は、お客様との調整部分であり、お客様やベトナムの開発エンジニアに対して働きやすい環境を作っていくことだと思っています。
    実は前まで開発を行う際に結ぶ契約は「受託(請負契約)」でした。"請負契約"とは、発注者が受注者に対して「とにかく、この納期と費用で頼んだモノを作ってきてほしい。誰が、どのような作業をするかは関係ない」と依頼するもの。一方で、「本来、我々が行うべき作業を代わりにやってほしい。そのためには、それなりに能力のある人に○○時間働いてほしい。」と依頼するのは"準委任契約"。
    同じようにITを開発する作業でも、請負契約であれば成果物として開発したソフトウェア等を納品しその瑕疵担保責任も負うとか、準委任の場合は、ソフトウェアを成果物にしない代わりに、しかるべき人間がきちんと作業を行った証跡(作業記録等)を提示するといった違いがあります。
    「受託(請負契約)」は変更を嫌います。何を作るかというのが先にあって柔軟に変更出来ないです。契約する際にガチガチに決まっている環境の中で開発を行うと良いモノを作ろうとする中で限界が生じます。だって「良いモノ」はその状況状況で刻々と変わっていくのですからとても不明確です。変わることに対して柔軟に対応し、フルコミットで現場としての意見もきちんと伝えて開発を進めていくには"準委任契約"の方が開発者としてはやりがいもスキルも磨けます。そういった契約内容やお客さんとの協調性など皆が満足できて仕事がスムーズに行えるように調整していくことが自分の仕事だと思っています。
    あともう一つ、文化の違いから相違が生まれるのは100%起こり得ることですし、どうしようもない部分です。人間一人ひとり日本人同士でも生きてきた環境が違うので価値観も違います。だから、僕達から歩み寄る必要があります。しかし、よくあるのは日本側に彼らを近づけようとしがちです。ベトナムにはベトナムの優れた部分があるのだから、日本と上手くMIXさせた文化を作っていけばいいのではないかと思うんです。日本は慢性的なITエンジニア不足です。その点ベトナムには豊富な若い優秀な開発者がいますが、私たちは、彼らの将来/キャリアパスをきちんと描くサポートをする必要があります。
    今でもベトナム人は日本へ来ることや日本文化に触れることに対して憧れを持つ人達が多くいます。しかし、日本に来るためには、日本語のスキルはもちろん、BSE以外であればお客様の案件がなければなかなか来ることが出来ないのが現実です。優秀だけれども機会がないエンジニアに対して技術だけでも日本へ来れるように物理的な環境のMIXも意識しています。

    hr-biz臼田

    Q)仕事の仕方やコミュニケーション面で生まれる日本とベトナムの違いを課題とするならば、その課題を解決せるためにどんな工夫をされていますか?

    A)品質についての考え方の違いは文化の違いと比例します。例えば、ベトナムでは飲食店や屋台などで食べカスなどのゴミをそのまま全部下の床に捨てます。しかし、日本ではまとめてゴミとして出しますね。そういった点がコードを書く際にも現れます。日本では、コーディングしていく時に似たようなコードを共通化したり、誰が見ても分かり易いように整列させて入力します。でも、この考え方はベトナムの開発者には見られません。それに対しての対策としては、パラメーターチェックを行い、出来る限りソースコードもドキュメント化し、簡素化しています。人間はミスをする生き物なので開発のフローに細かくチェックリストの確認を導入し効率化させるだけでなく、ミスを防ぐ対策としても行っています。

    Q)ベトナム開発者に対して何か決まったマニュアル等はあるのですか?

    A)基本的には決まっていません。ルール自体もお客様に準じます。当社としてのやり方は意味がないのでプロジェクト毎の管理になりますね。でも、そうは言ってももっと良くなるように他のプロジェクトの事例を参考に他から取り入れる事もあります。僕自身もチーム規模が大きくなり、開発者の人数が多くなると、少人数でのこれまでのやり方が通用せず、過去の同じような規模のチーム事例などを参考にしてきました。お客様も僕自身も初めてのチェレンジをしようとすれば、経験などは通用せず手探りで調べながらルールを作っていく事も多々あります。

    臼田デスク

    Q)これまで「やっちゃったな」と思う失敗は何ですか?

    A)当社ではないのですが、昔は特に【品質】について押え付けるような「普通考えればこうでしょ?!」と語尾を強める言い方をしていました。生産的ではない怒り方ですよね。自分たちが優位に立っていると勘違いしていたんでしょうね。僕はそれまで銀行関連のシステムの開発に携わっていたので『数値』に対してアホみたいにテストを行います。データを移行する際に少数点以下まで緻密にプログラムし、1円単位でもミスが許されない世界ですから、きっとその神経の使い方が出てしまったんでしょう。他にもその日中に仕上げる仕事があって、「何時までに作業が終わるのか?」と聞くと「24時」だと言うんですよ。「それもう次の日だし、お客さんどう確認するの?」って感じで品質に対してフラストレーションがありましたね。やっぱりそういう怒り方をしてしまうとその時は出来上がってもチームの雰囲気は悪くなりますし、この人とは働きたくないと思われますよね。今はその時の反省から、問題が見つかっても「確認しようよ」と優しく何度も何度も言っています。(笑)



    Q)オフショア開発を検討している企業に向けてどのような点に気をつけてパートナー会社を見ていけば良いかアドバイスをお願いします。

    A)お客様の目指すやり方も様々だと思いますので、多くのノウハウを持っていてサポートできる会社を選ぶ必要がありますよね。よく実際のお客様から聞くのは「日本側が強いのがいいよね」と。恐らく実際に開発を行うベトナム、そして手厚いフォローをする日本側のどちらが欠けてもダメなんですよね。競合の企業の中には「人貸し」感の強い企業もありますが、単純にこれは何かあった時に責任を負いたくないからだと感じます。自分たちが望む規模の案件を多く取り扱っていて、言語にも対応でき、開発者在籍人数も多いなどパートナー企業と自分達が合うかどうかのポイントはいくつかあると思いますので、一つずつチェックするのがいいと思います。

    Q)様々な案件を見てこられた中で「こういうことを心がけると、オフショア開発は上手くいくよ」というアドバイスはありますか?

    A)これは、恐らく他の社員も言っていることだと思いますが、『同じ会社のチームとしてやっていく』ことだと思います。チームワークや協調性が必要です。開発ソフトウェアの歴史は浅く、モノを作る製造業から出発しています。製造業とは異なり、ソフトウェアは形がないものなので販売の直前まで仕様を変えることができます。作っていくモノが違ってきたことからアジャイルという考え方が生まれました。バージョンアップなど市場に出てからもどんどん変えていける特徴があります。iPhoneなどを例にあげると分かりやすいですが、いきなり完成形ではなく、ミニマムのものから提供し、徐々にオーバースペックへ進化させる手法をよくとります。アジャイルの成功の秘訣は、コミュニケーションです。ドキュメントや指示を出すにしてもコミュニケーションです。オフショアというのは『道具』ではないんです。

    Q)3年後5年後の展望を教えてください。

    A)人に“おっ!”と言われるようなモノを作りたいですね。他の人達が使っていないソリューションの提案や“これってこういう風な使い方だったんだ!”て言われたいです。既に存在するモノでも新しいアイディアとして作られたかのようにね。僕自身、アイディアを考えるのは結構得意ですが、形に落とし込むのに腰が重いというか・・・(笑)既に世の中に溢れているAR、VR技術でも発想の転換でユーザーの課題を解決し、人の生活を変えられるような面白いコンテンツを作っていきたいです。

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