社員インタビュー|技術本部ビジネスソリューション部BDチーム シニア品質管理コンサルタント:木村達也

February 08, 2019
Kimuraインタビュー

““お客様が欲しいのはテストではない、そこから得られる何かだ。お客様が真に望む問題を解決する品質管理を提供したい”

  • Q)自己紹介をお願いします。

    A)技術本部ビジネスソリューション部/ビジネスデベロップメントチーム/シニア品質管理コンサルタントとして2018年9月に入社した木村です。 仕事はこれまで23年程、品質保証管理、テストの分野に携ってきました。実は、開発の分野はそこまで詳しい訳ではありません。私の仕事を料理を例にすると、開発者が調理を担当し、それを味見しフィードバックするのが私の役目です。完璧な味に近づける為に誤差を小さくしていく仕事です。 ソフトウェアは目に見えませんので開発者の頭にある仕様書と同じ情報を元にテストを行います。

  • Q)コウェルの入社されるまでの経緯とコウェルに入社の決め手を教えて下さい。

    A)実は最初は開発をやりたかったんですよ。縁あって入社したのが医療機器関連の会社でした。そこでは情報システム部門に所属していたのですが、自社販売していた健康・美容機器で爆発事故が起こりました。私は、業務上直接関係があった訳ではないですが、そのことがあって会社の業績は右肩下がりになり、品質保証を再度見直すきっかけになりました。情報システム部門から志願して事故の火消し部隊に移りました。その1年後、ウィルスバスターを作っている会社に入社し、そこからソフトウェアテストの職歴が始まります。
    コウェルに入社する前は、ゲーム業界の品質保証・テストを主に行うデジタルハーツに在籍していました。それまでテスト関連業務を20年もやってきたので、大体のテスト業務の流れ、作業等は分かってきたので特に仕事内容で目新しいことが無くなっていました。
    “何か新しいことをやりたい”、そう思っていた時に取締役の吉田さんから連絡を頂きました。テストって基本的に最終工程の下流の工程に入ります。もっと上流工程でテストが関われないかと考えていたところ、開発会社であるコウェルの存在を知りました。ソフトウェアテストの国内の競合他者が多数ある中で「ベトナムオフショアを使ってテストって出来るの?」「何かこれまでと違う新しいことがありそう」そんな興味が湧いたんです。
    その後の、入社の決め手でいうと廣瀬さんと話せたことでしょうか。本当に色々なことを語ってくれました。凄い熱と圧で。(笑)その会社の代表が“何かすごく楽しそうに話している!”本当はもう少しきちんとした検討をする予定だったんですが・・・。入社してしまいました。(笑)

    test木村

    Q)実際にベトナム人エンジニアと働いてみてどうですか?感じた違いはなんですか?

    A)そうですね。実は、ベトナムエンジニアへの期待はすごく高かったんです。でも、今はやるべきことがたくさんあるなと感じています。(笑)まず、テストには計画を立て、その計画に沿って進め基準に満たなければ、その先へは進まない等、どういう方法をとるか、やるべきこと等のお作法があります。しかし、実際にはその一つ一つの情報が少ないんです。テストケースが100個ある、それが終わったらハイ終わり。そうではないでしょう?現場サイドでよく“テストの漏れ”が課題になりますが、その機能毎に対してテストケースがそれぞれ100個あると考える必要があるでしょう。
    私は、“正確に情報を出す”ことがテストだと思っています。ソフトウェアテストって担当者によってアプローチや考え方も異なります。混沌とした中に一筋道を通す、ブレさせないことが今後大切になります。
    よくエンジニアの中では『バグ』と言いますが、ISTQBでは、『欠陥』と言います。小さなことですが、そんな言葉の一つ一つの認識の違いが積み重なって大きな問題に繋がります。そういう意味では、現在日本法人でISTQBのSilver Partnerを取得し、ベトナム法人でもPlatinum Partnerを目指していますが、グローバルにスキルや考え方の統制を図る取り組みは必要かもしれません。しかし、資格を取ってハイ終わりという事は避けなければいけません。

    Q)今力を入れて取り組んでいることやこれから実行しようと考えている計画等を教えて下さい。

    A)私自身は現在、コンサルタントという立場で営業と連携してプリセールスを行っています。よく“テストサービス”についてお客様もソフトウェアテスト自体どんなものかよく分かっている人と全く分かっていない人がいる印象を受けます。個人的にはよくテストサービスを理解している人ではなく、よく分かっていないけれどもラボ型の開発工程において、上流工程から一緒に検討し長期的に付き合っていけるお客様が当社には向いていると考えています。
    たまにお客様から『テストすれば品質が上がるんですよね?』と言われますが、これはテストサービスに対して間違ったメッセージが伝わってしまっています。私は、テストを行ったからと言って品質は上がらないですよ!と言いたいです。だって、1000個の不具合リストをテストによって検出したとしても、それを直して初めて品質って上がるじゃないですか?。これまでテスト/品質管理ってどうしても開発工程の中の下流で行われきました。よく短納期だと言って、モノが出来上がるまでスケジュールが押してしまい、テストは2週間でというような案件も多くあります。でもそうではなく、開発の上流工程の段階で意識していかに問題を取りきることができるかに挑戦したいです。
    お客様先でよく感じることは、お客様ってテクニカルな話をそんなに気にしていないのでは?ということです。もちろん初めて聞く人はよく分からないですしね。お客様が欲しいのはテストではないんです。そこから得られる“何か”の方だと思います。お客様の課題を解決する/ベネフィットを伝える必要があります。当社の『OneQ』というツールもそれだけではダメで、テスト管理に課題を持つお客様へピンポイントにご提案をして初めて意味を持つと感じています。

    木村、テストサービス

    Q)これまで成功したプロジェクト、上手くいかなかったプロジェクト両方ご経験があるかと思いますが、『こういうことができているプロジェクトは上手く行っていた』というエピソードはありますか?

    A)やはり成功した例でいうと『コミュニケーション』に尽きると思います。テストでの成功の肝は、いかに多くの情報を収集し、それを正しく理解できたかです。“正しく理解する”って結構難しいものです。誤字・脱字って日常的にありますが、何人かでチェックしてもミスを防げなかったりしますよね。きちんと認識せず何となくの意識で処理してしまうんですよ。日本人でもそうなんだから、一方のベトナム人でそれを徹底するのはハードルが高いです。なので私は、しっかりと情報を伝えて、正しくアウトプットさせることをやろうとしています。アウトプットさせることで、彼らの認識や考え方が目に見えます。私にとっては、考え/思考の大本が分かる、彼らにとっては違いが何か分かる。お互いがそれらを把握できてから次のスキルとして「この次にどうすればいいか?」に繋がるはずです。



    Q)今後の展望を教えて下さい。

    A)先日、ハノイ開発センターで、あるプロジェクトメンバーを対象に『記録をとることの大切さ』を理解してもらうための研修を行いました。それまでベトナム側ではあまり開発過程で記録を残すということをしてきていませんでした。しかし、記録を残すことで日本側や管理者、チーム全員が問題を可視化することができ、問題の早期解決に役立てることが出来ます。その他日本側でコミュニケーションスキル向上を目的とした、レゴブロックを用いたワークショップも行いました。
    私は、情報共有こそ大切だと考えています。何か問題が起こった時にベトナム側の責任にしがちですが、果たして私たち日本側が彼らに出している情報のレベルはどうなのか?レベルが低くないか?今一度自分たちの行動を振り返る必要があります。開発チームは彼らなりに考え実行していますから、もし同じようなミスが続くのであれば私達の責任かもしれません。今後もチーム結束力やリーダーのためのコミュニケーションスキルを伸ばす場を定期的に作っていきたいですね。
    あと、コウェルはお客様の問題を解決するツールを作成することが得意ですよね。お客様が喜ぶサービスを提供することがコウェルの成長にも繋がりますし、これまでの下流側の品質管理ではない、お客様に近い日本側だからこそ上流で問題をいかに予測し、取りきることができるか模索していきたいです。

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