社員インタビュー|技術本部:林 隆洋

March 04, 2019
Hayashiインタビュー

“「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」これが私のマネジメントポリシー”

  • Q)コウェルに入社されるまでの経歴・入社のキッカケは?

    A)2013年09月01日に入社しましたが、その前から私がフリーランスとして活動していた際も業務委託としてコウェルとはお付き合いがあったので一緒に仕事をしている期間はとても長いです。
    以前アンカーテクノロジーという制作会社に7年くらい在籍していた時に、その会社に当社代表の廣瀬が営業として来社し名刺を交換したのが始まりでした。その後、私の在籍していた会社が倒産し、私はプログラマーのフリーランスとして活動中に、キッカケは忘れてしまいましたが再度廣瀬 と話した機会を境にコウェルの前身となる会社と3年ほど業務委託として一緒に仕事をさせてもらいました。
    業務委託をするようになって3年が過ぎる頃には、コウェルが行う単なるシステム開発ではなく、ベトナムでのオフショア開発、ベトナム人を育てる事などにやりがいがありそうだと感じていました。
    フリーランスの時は、私を指名してくれる前職からのお客様や同僚からの仕事の紹介もあり、食べていける分だけ稼げればいいと思っていましたね。
    しかし、決してフリーのひとりの時では経験できない事ができ、尊敬できる優秀なエンジニアもおり、今後コウェルは会社として大きくなっていくだろうという予感と面白そうだなと感じたのでコウェルへの入社を決めました。

  • Q)現在の仕事内容を教えてください。

    A)私は今、技術本部の中の技術推進部を統轄していますが、その役割は多岐に渡ります。簡単に言うと各プロジェクトのマネジメントも行い困った時の火消し屋でもあります。技術推進部は元々世の中の技術のトレンドを読み取って社内に広めて周知させる役割を持っています。更に細分化していうと、ミッションは5つあります。①Magento(ECコマースシステム)の定着②社内情報共有基盤の管理&周知(Slack、Confluenceなど)③社員教育(日本での)④社内ITインフラの整備⑤各プロジェクトが進行しやすいように場を整える等が挙げられます。
    例えば、難航している案件に「性能、スピードを上げる」目的のためにプログラムを早くするためにはどうしたらいいのか?を検討し、対策を実施しながら状況を改善へと導く役目のために参加したりします。
    一つの案件やプロジェクトにガッツリ入るというよりは、様々な案件に広く浅く関わります。 これまでは、難航している案件や火をふいたプロジェクトに火消しの役目でアサインされることが多かったですが、今後はプロジェクトの最初の上流上程(案件定義)から参加することで問題を事前に起こさないようにしていく対応が必要となるでしょう。
    現在私はMagentoを高速化させることについて対応をしており、長く携わっているのである程度ノウハウも蓄積されてきています。基本的に私の部門では、プログラムに関わらず“プログラムはこう書いたら遅いよね、では速くするには・・・・”というプログラマーが知っておいたほうが良い、プロジェクトを円滑に進めるためのHow toを社内で共有していくことが大切ですね。

    エンジニア林

    Q)技術推進部の中で今力を入れて取り組んでいること、これから実行しようと考えている計画等を教えてください。

    A)希望としてはプロジェクトを炎上させずにシステム開発を上手く進めるためにこれまで私達が蓄積してきたノウハウを社内のPM、BSE、開発メンバーに啓蒙活動をしていきたいです。スキルの伝達が本来のやるべきことなので。社内ツールであるConfluenceの活用方法や応用編など、その他勉強会や講習会もきちんとやって行きたいですね。

    Q)ベトナム人開発エンジニアに良い仕事をしてもらう上で心がけていることは?

    A)私がコウェルに入社して1年が過ぎた頃、ベトナム側の開発センターの人数が増え、技術レベルの底上げを目的にベトナムへ約3年ほど駐在していたことがあります。その時に感じたことは、日本人は曖昧な民族だということです。自分がいかに相手の理解に頼っていたのか痛感しました。日本人は幼い頃から集団行動に慣れており、皆が似たような環境の中で生活しているため暗黙知で分かり合える部分が多くあります。しかし、日本人同士で“当たり前のこと”は海外では通用しません。なので必ず「何故WHY?」を伝えていかないと相手は背景を全く理解しないまま、訳も分からず作業させられることになります。
    その他、ベトナム人ってお願いしてすぐ出来ることは、その場で対応してやってくれます。逆に一つでも途中で壁にぶつかるとその時点で止めてしまい、その後報告もしてきません。なので随時状況確認を行うことは怠らないようにしますね。結果として出来ないのであれば、その理由と現状を報告してもらい、次にどうすればいいのか指示を出す、これしか前に進む手段はありません。
    私は、相手に主体性を求めること自体ナンセンスだと思っています。目的が違うのだから当たり前といえばそうなのですが、主体性とはあらゆる情報を自分が持っており、全体像を把握しているからこそ可能です。相手に主体性を持ってもらうためには、自分が持っているものと同じくらいの情報を共有する必要があります。これにはこちら側の膨大な労力がかかりますが、私はこれが出来ないのであれば相手に主体性は求めてはいけないのではないかと考えます。

    林、高速化

    Q)林さんがコウェルに入ってから「やっちゃったな」と思う失敗はありますか?

    A)そうだなぁ〜。見積もりに関してですかね。私がまだ経験が浅く未熟だった時に、上手くいっていたプロジェクトの時の工数スケジュールをそのまま他のプロジェクトに持って来て見積もりをしてしまった事ですね。ベトナム側が提出して来た工数見積もりをお客様の立場になり過ぎて、出来る限り削減させようとしたことがありました。
    その結果、色々な支障が生じて結局開発メンバーには残業を強いることになりました。当初彼らが出して来た見積もりは、彼ら自身がきちんと考え、本来日本側がやらなければいけない部分まで自分たちが対応する事を予測し、様々な検討をした上で出して来たものでした。今では、長く一緒に仕事をして来て信頼できるメンバーが出して来たスケジュールは基本的にそのまま採用します。
    開発側で行なっている全ての作業を私が全て把握できるわけでは無いですし、ベトナム側には日本語の翻訳という作業がどの工程にも入る事を考慮しなければなりませんから、私たちが思っている以上に彼らは時間のかかる作業を行なっています。



    Q)これまで「成功したプロジェクト」「上手く行かなかったプロジェクト」両方経験があるかと思いますが、「こういうことが出来ているプロジェクトは上手く行っていた」というエピソードはありますか?

    A)オフショアチームで上手く進めるポイントとしては、PMが開発者だとつい細かい所に口出しをしてしまいがちですが、そうしない方が良いと思います。機能要件を満たしていれば、作っている側からどんどん指摘していくのではなく、フェースを分けながら効率を優先させ、先に進めるところは進めていくほうがいいかなと感じます。先ずは正しく動作する事、その次は速く処理できる事といったように段階を追って進めていくと現場が混乱しにくいと思います。 誤解しないで欲しいのは、細かく見るのではなく大雑把に見る、と言うわけではなくて、日本側が決めるべき事は細かい実装よりも他にある事が多いので、出来る限りメンバーを信頼し、明文化されていない仕様化の漏れを無くすこと、上流工程の詰めの甘いところをつぶしていくことを心がけると上手くいくと思います。
    少し話は変わりますが、私がいつもポリシーとしている名言があります。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」日本の第26、27代連合艦隊司令長官の山本五十六(まもと いそろく)の言葉です。この「やってみせ」の言葉は、部下を持つ管理人の方や、子育て中のお母さんなどに人気があり、山本五十六の名言の中でも有名な言葉ですが、「やって見せて、言って聞かせて、やらせて見て、褒めてやらないと、人は動きませんよ。」ということです。自分ができないことは人には教えられませんし、上に立つ人ならば部下よりも知識や経験がないと、部下が付いてこないでしょう。エンジニアは技術がない上司には従えません。自分がやって見せられない事を部下に期待してはいけないと思います。

    Q)オフショア開発のパートナー企業を選ぶ上で注目すべきポイントは何でしょうか?

    A)どんな会社が当社に向いているかという点でお伝えすると、自社で開発を行った経験が浅い、あるいは会社として技術レベルや担当者がITリテラシーがそこまで高くないお客様によくご利用いただいている印象がありますね。というのも当社は日本側で上流工程からフォローさせて頂いているので技術的にそこまで知識がないお客様にこそメリットを感じて頂きやすいと思います。逆に担当者の方がバリバリのプログラマーで自分でも開発ができる方は、他のオフショア開発企業で直接開発チームを牽引するほうがスムーズにプロジェクトを進めることが出来ると思います。

    Q)今後の展望を教えてください。

    A)そうですね、広いところでいうとプロフェッショナルサービス、先端技術研究を社内で広げていきたいですね。もう少し分かりやすく落とし込むとセキュリティに関するサービスを1本立ちさせ、セキュリティチェック単体で上手くサービス化出来るといいですね。あるいは、セキュリティに強い開発チームを作るためのコンサルティングなど、今後もセキュリティーは無くてはならないものなので当社として当たり前のレベルを当たり前に提供していきたいです。
    後は、前述しているようにプロジェクトを成功&円滑に進めるための技術や知識面でのHow toを社内で共有し社内全体の技術レベルの底上げに貢献していきたいですね。

    技術推進部チーム
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