
最新)ソフトウェアテスト資格「JSTQB認定」「ISTQB認定」テスト技術者資格とは?違いや難易度は?
目次[非表示]
- 1.JSTQB認定テスト技術者資格とは?
- 2.ISTQB 認定テスト技術者資格とは?
- 3.「JSTQB認定テスト技術者資格」と「ISTQB認定テスト技術者資格」の違い
- 3.1.受験可能な試験種類の違い
- 3.2.運営組織による受験方法や言語の違い
- 4.JSTQB認定テスト技術者資格の2つのレベル
- 4.1.Foundation Level(FL)
- 4.2.Advanced Level(AL)
- 4.2.1.Advanced Levelの試験形式と出題範囲
- 4.2.2.Advanced Levelのモジュール構成
- 4.3.Foundation LevelとAdvanced Levelの違い
- 4.4.どのレベルから受験するべきかの目安
- 5.JSTQB認定テスト技術者資格の難易度について
- 5.1.難易度・合格率①Foundation Level(FL)
- 5.2.難易度・合格率②Advanced Level(AL)テストマネージャ(TM)
- 5.3.難易度・合格率③Advanced Level(AL)テストアナリスト(TA)
- 5.4.働きながら合格を目指す場合の難易度の感じ方
- 6.JSTQB認定テスト技術者資格を取得する企業としてのメリット
- 7.開発現場で必要とされるJSTQB認定テスト技術者資格の将来性
- 8.JSTQB認定テスト技術者資格を受験するには?
- 8.1.JSTQB認定テスト技術者資格の勉強法
- 8.1.1.➀JSTQB公式シラバスを徹底的に読み込む
- 8.1.2.➁公認テキスト・対策セミナーを活用する
- 8.1.3.➂サンプルの問題や模擬試験を解く
- 8.1.4.➃オンライン研修プログラムやアプリで勉強する
- 9.まとめ 〜ソフトウェアテストはJSTQB認定テスト技術者がいる開発会社から選ぶ〜
ソフトウェアの品質を保ち、開発工程を効率化するために、テスト工程の専門性がかつてないほど重要視されています。特に、多くの企業やプロジェクトが国際的にも認知度の高いテスト技術者資格「JSTQB認定」「ISTQB認定」を導入することが増えてきました。
これらの資格を取得することで、ソフトウェアテストの体系的な知識だけでなく、品質保証の実践スキルを高めることが可能です。国内だけでなく、国際的にも通用するスキルとして位置づけられており、キャリアアップを目指すエンジニアにも関心が高まっています。
ここでは「JSTQB認定」と「ISTQB認定」の概要や違い、資格レベルごとの学習方法や難易度、さらに企業・個人の双方にとって得られるメリットを詳しく解説します。ソフトウェアテスト分野で活躍を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
JSTQB認定テスト技術者資格とは?
ソフトウェアテストに関する日本国内の認定資格としてのJSTQBを確認してみましょう。
JSTQBは、日本ソフトウェアテスト資格認定委員会という組織が運営している資格制度です。ISTQB(International Software Testing Qualifications Board)との連携により、国内で合格した資格が国際的にも通用する点が特徴です。
この資格制度が生まれた背景には、ソフトウェア開発現場における品質向上の強い要望があります。特に、エラーを早期に検出し、開発コストを最適化するためには、テスト工程の専門性と標準化が欠かせません。
JSTQBを通じて学べるのはテスト技術の基礎から応用まで幅広く、シラバスもしっかり整備されています。そのため、受験者は体系立てた知識を得ると同時に、国際標準にも触れられるのが大きなメリットです。
JSTQBで取得できる資格レベルと全体像
JSTQBでは、主にFoundation LevelとAdvanced Levelの2階層を中心に資格取得が行われます。Foundation Levelは初心者から中級者向けで、テストの基本的な考え方や用語、プロセスなどを網羅する内容になっています。一方、Advanced Levelは専門性と実務経験を要求され、テストの設計やマネジメントを深く学ぶことで上位レベルのスキルを証明します。
また、国際機関ISTQBに準拠しているため、JSTQBで合格するとISTQB認定資格として扱われる点も魅力です。国内限定にとどまらず、海外でも通用する証明となるため、キャリアをグローバルに展開したい方にも適しているでしょう。
出典:ISTQB公式サイト(https://www.istqb.org/about-us/what-we-do)
JSTQBの試験形式と出題範囲の概要
試験形式は選択式が中心であり、制限時間内に複数の問題に回答します。問題数や出題範囲はシラバスに沿って設定されており、テスト工程の概念、リスク分析の方法、テスト設計手法など、実務で必要とされる知識が広範囲に問われます。
合格するには、単に暗記するだけでなく、ケースごとの判断力も求められます。特にAdvanced Levelになると、実際のプロジェクトを想定したシナリオ問題なども多く含まれるため、現場の課題解決力が試験でも問われる点が特徴です。
ISTQB 認定テスト技術者資格とは?
国際的なソフトウェアテスト認定資格であるISTQBについて、その特徴を紹介します。
ISTQBは、世界各国でソフトウェアテストの標準化や教育を推進する国際的な非営利組織です。ISTQBの資格は、テスト理論やベストプラクティスを共有することで、グローバルで統一された品質意識を育む目的があります。
ISTQBが認定する試験は多言語対応が進んでおり、日本国内ではJSTQBを通じて日本語で受験できる環境が整っています。試験内容は各国のシラバスと整合性を保っているため、海外企業への転職やグローバルプロジェクトへの参画時にも役立ちます。
ISTQB資格を取得するメリットの一つは、同じ基準で世界中のエンジニアが評価される点です。ソフトウェアテストのプロフェッショナルとして認められることで、信頼性の高い実務能力があると評価されやすくなります。
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「JSTQB認定テスト技術者資格」と「ISTQB認定テスト技術者資格」の違い
日本国内の認定資格であるJSTQBと国際的なISTQBには、試験範囲や運営組織などに違いがあります。
JSTQBは日本語での受験が可能であり、国内企業やプロジェクトで学びを実践しやすい仕組みが整っています。一方、ISTQBはグローバルスタンダードの位置づけであり、国際的なネットワークを通じた資格相互の認証が特徴です。
両者とも国際機関のISTQBシラバスをベースとしているため、大きな違いはありませんが、試験申し込みのフローや日程などはJSTQBが国内向けに調整されている点がメリットでしょう。そのため、日本在住の方はまずJSTQBでの受験を考え、必要に応じてISTQB資格として活用するケースが多いです。
特に国内企業への就職や転職を狙う場合は、日本語での対策をしやすいJSTQBが優先される傾向にあります。一方、海外案件や外資系企業を意識している場合は、初めからISTQBの国際試験を視野に入れておくのも一つの選択肢です。
受験可能な試験種類の違い
JSTQBは、国内の試験運営団体が主体となっているため、日本語での問い合わせやサポートを受けやすい環境にあります。主にFoundation LevelとAdvanced Levelの2つが中心ですが、ISTQBに準拠した試験科目が追加で用意されていることもあります。
ISTQBは国ごとに試験を開催しており、多言語対応で実施されています。そのため、自分が所有する知識を世界基準で評価してもらえる環境が広がるのが特色です。試験の種類も多岐にわたるため、より専門的な分野に特化した資格を選択することが可能です。
参考:
https://www.istqb.org/about-us/what-we-do
https://jstqb.jp/syllabus.html#syllabus_corefoundation
運営組織による受験方法や言語の違い
JSTQBを運営する日本ソフトウェアテスト資格認定委員会は、日本語を中心に試験を提供しており、国内で受験する際のハードルが低い点が特徴です。試験日程も比較的柔軟に設けられているため、都合に合わせやすいでしょう。
ISTQBは国際機関の枠組みで行われるため、受験方法や利用可能な言語は地域ごとに異なります。一部地域では英語以外の言語にも対応している場合がありますが、基本的にはグローバル視点で試験を提供していることが大きな違いです。
参考:
・https://www.pearsonvue.co.jp/About-Pearson-VUE/Press-Room/2018/Brightest-launches-ISTQB-online-proctored-exams.aspx
・https://ict-enews.net/2021/12/16jstqb/
出典:https://www.juse.or.jp/sqip/qualification/jstqb/advanced.html
JSTQB認定テスト技術者資格の2つのレベル
JSTQBでは、大きくFoundation LevelとAdvanced Levelの2段階に分かれています。
JSTQBの資格は、ソフトウェアテスト領域における知識習得の段階を明確に見える化してくれます。まずは基礎から入り、より高度な試験へと進むことで、無理なくスキルを積み上げることが可能です。
Foundation Levelでは、テストの基本概念やリスク管理の考え方などを学ぶ一方、Advanced Levelではテスト計画やテストアナリストとしての手法など、実践レベルの内容が扱われます。
それぞれのレベルで取得できるスキルが異なり、仕事の内容やキャリアを考慮しながら受験戦略を立てることが重要となるでしょう。
Foundation Level(FL)
Foundation Levelは、ソフトウェアテストの基礎を広くカバーする初歩的な資格です。未経験や経験の浅いエンジニアでも対応できるように、テスト全般の概念や標準的なプロセス、主要なテスト設計技法を理解することが目的となります。
この資格は幅広い層におすすめで、テストエンジニアとしての第一歩を踏み出すのに最適です。また、開発エンジニアやマネージャーがテスト現場を理解するために取得するケースも少なくありません。
Foundation Levelの試験形式と出題範囲
試験では主に選択式の問題が出題され、基本的なテスト用語や実務で必要な定義を問われることが多くあります。制限時間内に一定数の問題を解き、一定の正答率を満たすことで合格となります。
出題範囲は公式シラバスに準拠し、テストプロセス、テストマネジメント、静的テスト、テスト設計技法、ツール支援など多岐にわたります。特に用語や手法の理解は得点に直結するため、基礎の徹底が大切です。
Foundation Levelの受験資格と対象者
原則として受験のための厳密な実務経験は問われず、初心者でも挑戦できるのがFoundation Levelの特徴です。ソフトウェア開発やテストの基本的な知識があれば、十分に合格を目指せます。
現場経験が少なくとも、この試験を通じて体系的な学びを得られるため、品質保証やテスト部門へのキャリアチェンジを考える人にとっても大きなメリットがあります。
Advanced Level(AL)
Advanced Levelは、より高度なテスト技術やマネジメント能力を測る試験です。実務でリーダーシップを発揮するテストマネージャーや、専門性の高いテストアナリストに向けて設計されています。
試験範囲も広く、リスクベースのテストプラン策定やチームマネジメント、プロセス改善などを含むため、プロジェクト管理の視点を持つ方に特に向いています。
Advanced Levelの試験形式と出題範囲
Advanced Levelでは、単純な選択式だけでなく、より深い理解や応用力を問う問題が多く出題されます。プロジェクト現場でのシナリオを想定した形式や、複数の解決策を比較するような問題も見受けられます。
出題範囲は、テスト管理、レビュー技法、リスクアセスメントなど、Foundation Levelよりも実務的な視点が強化されています。合格するには知識だけでなく、実際にテストを取り仕切る経験や理解が重要になります。
Advanced Levelのモジュール構成
Advanced Levelには、テストマネージャ(TM)、テストアナリスト(TA)、テクニカルテストアナリスト(TTA)など複数のモジュールがあります。各モジュールごとに試験が行われ、受験者の専門分野に合わせて選択することができます。
例えば、テストマネージャ(TM)は、計画や管理、リーダーシップに焦点を当てた内容となる一方、テストアナリスト(TA)はテスト設計や要件分析に特化した試験範囲となります。
※最新の内容は、JSTQB認定テスト技術者資格認定試験の実施パートナーである「一般財団法人日本科学技術連盟」のサイトをご確認ください。
※特記事項:JSTQBシラバスは2024年11月(英語版は2024年5月9日から)からVer.4.0にバージョンアップされます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000054604.html
https://www.istqb.org/certifications/certified-tester-foundation-level
Foundation LevelとAdvanced Levelの違い
Foundation Levelは基本知識とテスト工程全般の理解を中心とし、誰でも入りやすい構成が特徴です。一方、Advanced Levelは詳細な手法や組織的な視点を必要とするため、難易度も高く、より専門性が問われます。
キャリアの方向性や現場での役割に応じて、Foundation LevelからAdvanced Levelへステップアップする流れが一般的です。両資格取得によって、テスト設計からマネジメントまでを一貫して担うスキルが証明できます。
どのレベルから受験するべきかの目安
業務経験が浅い方や、テストの基礎知識を固めたい方はFoundation Levelからの受験がおすすめです。基礎をしっかり学んでからAdvanced Levelへ進むことで、資料やシラバスの内容をより深く理解できます。
既にテスト部門のリーダーやプロジェクトマネージャーとして活躍している方は、Advanced Levelへのチャレンジを検討すると良いでしょう。実務で培った知識と試験勉強を結びつけることで、より実践的なスキル強化が期待できます。
JSTQB認定テスト技術者資格の難易度について
試験に合格するためには、レベルごとの難易度や合格率を把握しておくことが大切です。
JSTQBの難易度は、資格を取得するレベルによって大きく異なります。Foundation Levelは合格率がおおむね6割前後といわれており、初心者でも予習や対策をしていれば合格しやすい部類に入ります。
Advanced Levelの合格率は2割~3割程度との情報もあり、難易度が一気に上がります。試験内容が高度化するため、合格を目指すには実務経験や深い理解が必要となるでしょう。
ただし、合格率はあくまで目安であり、しっかりと対策をすれば合格は難しくありません。各レベルの特徴と自身のスキルや学習時間を照らし合わせ、計画的に取り組むことが重要です。
難易度・合格率①Foundation Level(FL)
Foundation Levelはベーシックな領域をカバーするため、初学者でも十分に合格を狙えます。出題されるのは基本的な概念やテスト技法なので、シラバスの内容を繰り返し学習することでスムーズな理解が進むでしょう。
また、合格率は比較的高めで、初めて資格取得を目指す人にとっても挑戦しやすいレベルといえます。重要なのは用語の暗記のみならず、実際のテスト工程をイメージしながら学ぶことです。
参考:
https://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_VersionV40.J01.pdf
Foundation Levelの合格ラインと出題傾向
合格ラインは正答率約65%~70%程度となることが多いです。出題範囲は幅広いものの、一つひとつの深掘り度合いはそれほど高くなく、基礎をまんべんなく習得しているかが問われます。
テスト技法に関する問題だけでなく、テスト計画や不具合管理など広範囲の基礎知識が必要です。試験直前に復習ノートを作成するなどして、要点を整理すると合格率が高まるでしょう。
難易度・合格率②Advanced Level(AL)テストマネージャ(TM)
Advanced Levelテストマネージャ(TM)は、チームやプロジェクトを牽引する能力が求められる試験です。テスト計画の立案やリソース管理など、マネジメントに関する詳細な知識が問われるため難易度が高い傾向にあります。
より高度なケーススタディ問題が出題されることもあり、理解だけでなく応用力や判断力も試されます。試験範囲は広いですが、業務での経験を日常的に振り返りながらシラバスを読み込むと、合格への道が開けてくるでしょう。
参考:
https://jstqb.jp/dl/JSTQB-Syllabus.Advanced_TM_Version2012.J04.pdf
難易度・合格率③Advanced Level(AL)テストアナリスト(TA)
テストアナリスト(TA)は、要件分析やテスト設計技術に特化した試験です。ソフトウェアの仕様を解釈し、的確なテストケースを作成するスキルが要求されるため、理論と実践の両面での理解が必要となります。
合格率はテストマネージャと同様に比較的低めですが、問題ごとのケースシナリオを想定し、テスト設計技法を正しく当てはめられるように学習を進めれば、十分合格が狙えます。
参考:
https://jstqb.jp/dl/jstqb.jpdlJSTQB-SyllabusALTA_V311.J03.pdf
JSTQB公式サイトhttps://jstqb.jp/
https://www.juse.or.jp/sqip/qualification/jstqb/result.html
働きながら合格を目指す場合の難易度の感じ方
社会人が仕事と両立しながら試験勉強を進めるのは大きなチャレンジです。限られた時間の中で要点を押さえ、効率的に学習をする工夫が求められます。
平日のスキマ時間や週末を使い、公式シラバスや問題集を計画的に進めれば、働きながらでも合格を目指すことは十分可能です。資格取得をきっかけにスキルの棚卸しができる点もメリットとなるでしょう。
JSTQB認定テスト技術者資格を取得する企業としてのメリット
企業がテスト技術者資格を導入するメリットと、個人が目指す魅力をそれぞれ整理します。
企業がJSTQB資格を重視する理由の一つは、個々のエンジニアが統一されたテスト知識を持つことで、プロジェクトの品質や効率が向上する点です。資格取得により手法や用語が標準化されれば、チーム全体でのコミュニケーションも円滑になります。
また、社内で一定以上のテストスキルを持つエンジニアが増えると、外部に依頼するテスト工程を削減したり、品質面でのリスクを下げたりできる可能性があります。結果として顧客満足度が高まり、企業としての評価も向上しやすくなるでしょう。
個人にとっては、客観的なスキル証明となる資格を保有することで、キャリアアップや新たなポジションに挑戦しやすくなります。特にソフトウェア開発会社以外でも、テスト部門を設ける企業が増えている昨今、資格の需要は広がっています。
ソフトウェアテストの知識を体系的に学べる
資格取得の学習過程では、ソフトウェアテストの理論や概念を一貫して学ぶことができます。独学だけでは見落としがちな重要ポイントも、シラバスに沿って勉強することで効率よく習得できるでしょう。
基礎から専門的な領域まで段階的に学ぶことで、実務でのセルフレビュー能力も高まり、プロジェクトの品質管理に貢献しやすくなる利点があります。
ソフトウェアテストに関わる意思疎通がしやすい
ソフトウェアテストは仕様書の読み込みや要件とのすり合わせが多い業務です。JSTQB資格で得た専門用語やテストプロセスの理解があれば、開発チームやクライアントとの情報共有がスムーズになります。
共通言語を持つことで、仕様変更や問題発生時の対応においても合意形成が早まり、チーム全体の生産性が向上するでしょう。
ソフトウェアテストスキルの客観的な証明になる
ソフトウェアテストのスキルは、職務経歴書や面接だけでは正確にアピールしづらい部分があります。資格を取得していることで、一定のレベルを満たしていることを客観的に証明できるのは大きなメリットです。
特に外部取引先や新規プロジェクトの参入時に、「自社のテスト要員はJSTQB資格を持っています」と示すことで、信頼性や品質面での安心感を与えやすくなります。
開発現場で必要とされるJSTQB認定テスト技術者資格の将来性
ソフトウェア開発において品質保証がますます重要視される中、JSTQB資格の需要は高まっています。
近年はソフトウェアの重要度が格段に上がっており、バグや障害が大きな損失につながるケースも増えています。そのため、テスト専門家としての知識を持った人材の需要は今後も伸び続けると考えられます。
AIやIoTなど新技術が普及する中で、それらを正しく機能させるテスト工程はより複雑化します。JSTQBなど一定の指針を持つ資格をベースに学び、現場で最新技術への対応力を磨くことで、将来性の高いエンジニアとして活躍できる可能性が広がるでしょう。
IT業界全般がグローバル化する流れとも相まって、ISTQBの国際的な認知度を持つJSTQB資格が、企業やエンジニアからより注目される時代は続いていくと予測されます。
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JSTQB認定テスト技術者資格を受験するには?
JSTQBの資格試験は、2022年10月より、CBT方式での試験に順次移行します。FLの2科目及びALのテストマネージャは2022年10月、ALのテストアナリストは2023年2月より申込開始予定です。以降は、予約可能日であれば全国にあるテストセンターでいつでも受験することができます。
最新の試験実施要項は、JSTQB公式サイトの「JSTQB認定テスト技術者資格試験実施要領」、そしてSQiPの公式サイトに公開されます。
https://jstqb.jp/attribute.html
https://www.juse.or.jp/sqip/qualification/jstqb/index.html
JSTQB認定テスト技術者資格の勉強法
➀JSTQB公式シラバスを徹底的に読み込む
FL、ALのいずれを受験する場合も、JSTQBが公開する公式シラバスを徹底的に読み込むことが、試験勉強の基本となります。
➁公認テキスト・対策セミナーを活用する
FLについては、JSTQBが発行するソフトウェアテストの公認テキスト『ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation』があります。また、FL、ALともに過去問題対策セミナーも定期的に開催しています[A1] 。過去のセミナーの動画や資料も、公式サイトより閲覧することができます。シラバスと併せてこれらのテキストやセミナーを活用することで、学習の深度をより高めることができます。
➂サンプルの問題や模擬試験を解く
JSTQBでは、さまざまなサンプル問題を公式サイト上で提供しています。実際の問題を解いてみることで、実際の出題の傾向や雰囲気を把握することができます。
➃オンライン研修プログラムやアプリで勉強する
FLについては、JSTQB公認の研修コース(※現在、オンラインで実施)があります。
・JSTQB認定ソフトウェアテスト技術者-Foundation Levelトレーニングコース(一般財団法人 日本科学技術連盟)
・JSTQB認定テスト技術者-Foundation Levelトレーニング(株式会社 豆蔵)
また、非公式ではありますが「テス友」(Qbook)などテスト技術者資格認定の勉強用アプリもあります。こういったオンラインの研修プログラムや学習アプリを活用するのも効果的な学習方法の一つです。
まとめ 〜ソフトウェアテストはJSTQB認定テスト技術者がいる開発会社から選ぶ〜
最後に、ソフトウェアテストの専門性を重視する企業やエンジニアが増えている今、JSTQB資格を活かすメリットを総括します。
ソフトウェアテストは開発プロセス全体の品質やコストに直結する重要な工程です。そのため、JSTQBのような資格で体系的に学び、実践力を証明できるエンジニアは、業界全体で需要が高まっています。
企業側にとっては、JSTQB認定テスト技術者が在籍することで、顧客やプロジェクトメンバーからの信頼を得やすくなるだけでなく、テスト品質を担保する上での明確な指標としても機能します。
個人にとっては、これまでの実務経験を資格によって裏付けることができ、キャリア形成を有利に進められます。ソフトウェア開発の未来を見据え、JSTQB認定テスト技術者資格を取得する意義はますます高まっているといえるでしょう。
なお、コウェルに関する詳細資料は以下でダウンロードすることが可能です。
このほか、弊社の具体的なサービスや導入事例については以下をご覧ください。
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