会員サイトとECを統合し、ブランド体験を一元化。
Magento Open Sourceへの刷新で実現した業務効率とLTVの最大化

導入前の課題

  • サイト間の行き来に再ログインが必要で離脱を招いていた。
  • WMSとの自動連携がなく、出荷指示や在庫更新に多大な手作業が発生。
  • 顧客ランクに応じた優待が提供できず、ファンの熱量を最大化できていない。

導入後の効果

  • ランク制度とCRM(Klaviyo)の連携により、リピート率と客単価が向上。
  • WMS連携の自動化により、出荷関連の事務作業時間を大幅に短縮。
  • 1ID・1サイトへの統合で導線が改善され、CVRが大幅に改善。
  • プロジェクト概要と課題

サイトの分断とアナログなバックヤード業務が、ブランド成長の障壁に

E社様では、ブランドの情報を発信する「会員サイト」と、商品を販売する「ECサイト」が別々のシステムで運用されており、顧客体験と運営効率の両面で大きな課題を抱えていました。ブランドへの関心が高いファンほど両サイトを行き来する機会が多いものの、その都度ログインを求められる仕様が大きな離脱要因となっていました。
現場では主に以下の3つの課題が、ビジネスのスケールを阻害していました。

  • 顧客データの分断によるUXの弊害
    会員サイトとECサイトが独立していたため、顧客が「今どの程度ブランドに貢献しているか」を統合的に把握できず、サイトを跨いだシームレスな購買導線が設計できていませんでした。
  • バックヤード業務の膨大な手作業
    ECの受注データと倉庫管理システム(WMS)が自動連携されておらず、出荷指示や在庫の同期を手作業で行っていました。注文が増えるほどヒューマンエラーのリスクが高まり、受注増に耐えられない体制でした。
  • 画一的な接客による機会損失
    ロイヤリティ(会員ランク)に応じたきめ細やかな優待や、行動履歴に基づいたアプローチができておらず、熱量の高いファンに対して最適な提案を行う仕組みが不足していました。
  • 提案内容

Magento Open Sourceを核としたプラットフォーム統合と、自動化による攻めの体制構築

私たちは、コストパフォーマンスと高度な拡張性を両立できる「Magento Open Source」を基盤に採用し、会員機能とコマース機能をワンプラットフォームへ統合することを提案しました。単なるシステム統合に留まらず、バックエンド業務のフルオートメーション化と、データに基づく「One to Oneマーケティング」の実現を軸に据えた再構築プランを提示しました。
具体的には以下の提供価値に重きを置きました。

  • ブランド没入型のUI/UX: 単なる買い物だけでなく、ブランドストーリーに浸れるUI。
  • ロイヤリティの可視化: 貢献度に応じたランク制度のシステム化。
  • 運用の自律化: 外部システム(WMS/CRM)とのシームレスな連携。
  • 実施内容

ブランドの世界観を体現するUIと、受注〜出荷を自動化するシステム基盤

プロジェクトでは、Magento Open Sourceの柔軟なカスタマイズ性を最大限に活かし、フロントエンドからバックエンドまで一気通貫での改善を実施しました。

  • ブランド没入型のUI/UXデザイン
    Magento Open Sourceのテーマカスタマイズ機能を活用し、ブランド独自の世界観を細部まで表現。商品を探すだけでなく、コンテンツを読み込み「ブランド体験」そのものを楽しめるUIを実装しました。
  • ロイヤリティプログラム(会員ランク・ポイント)の実装
    購入金額やアクションに応じてランクが変動するシステムを独自構築。上位ランク会員限定の先行予約や限定商品の販売など、ファンの熱量を高める仕組みをシステム化しました。
  • WMS連携によるフルオートメーション化
    外部の倉庫管理システムとAPI連携を行い、受注から出荷指示、在庫同期までを完全に自動化。人為的なミスを排除し、物流のスピードアップを図りました。
  • Klaviyo連携によるマーケティングオートメーション
    高機能CRMツール「Klaviyo」を導入。Magento Open Source内の詳細な行動データ(購入履歴やカート放棄など)をリアルタイムに同期し、最適なタイミングでパーソナライズされたメールを自動配信するシナリオを設計しました。
  • 成果

業務工数30%削減とLTV向上。シームレスな体験がもたらした成果

サイトの統合と自動化の実現により、E社様のECビジネスは運用効率と収益性の両面で劇的な進化を遂げました。

  • LTV(顧客生涯価値)の向上
    ランク制度とパーソナライズされたCRM施策の相乗効果により、リピート率と顧客単価が向上。ファンベースの着実な拡大につながっています。
  • バックヤード業務工数の大幅削減
    WMS連携の自動化により、出荷関連の事務作業時間を約30%削減。少人数の運営体制のまま、リニューアル前を上回る出荷件数への対応が可能となりました。
  • コンバージョン率(CVR)の改善
    コンテンツ閲覧から購入までが1つのID・1つのサイトで完結するシームレスな動線により、ユーザーの離脱が減少し、サイト全体のCVRが大きく改善されました。

今後の展望

今後は統合された顧客データをさらに深く分析し、実店舗とオンラインを融合させたOMO施策の展開や、よりファンコミュニティとしての側面を強めた機能拡張を予定しています。システム的な基盤が整った今、単なる販売チャネルとしてのECではなく、顧客とブランドが深くつながり続けるための「体験価値のプラットフォーム」として、さらなるデータドリブンな改善と機能アップデートを継続的に支援してまいります。



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