月間数千万PVのメディアとECを統合。
makeshop→Shopify Plus刷新で実現する「次世代メディアコマース」の構築

導入前の課題

  • メディアとECで会員IDが別管理されており、再ログインの手間が離脱を招いていた。
  • 旧システムでは会員ランク制度などの柔軟な施策が打てず、リピート促進に限界があった。
  • 倉庫連携がCSVベースで、急激な受注増や事業拡大に対応できない体制だった。

導入後の効果

  • 独自の会員ランク制度により、継続購入を動機づけるファン化の仕組みが定着。
  • SSO(シングルサインオン)連携により、メディア読者が迷わず購入できる導線を確立。
  • ShopifyとWMSのリアルタイム連携により、人的ミスを排除し出荷スピードを大幅に改善。
  • プロジェクト概要と課題

巨大メディアの送客力を活かしきれない、システムとデータの分断

月間数千万PVという圧倒的な集客力を持つメディアを運営するN社様でしたが、収益の柱の一つであるECサイト(makeshop)とはシステムが完全に切り離されており、ビジネス上の大きな機会損失を生んでいました。
また現場では、主に以下の3つの課題が事業拡大のボトルネックとなっていました。

  • 会員データ分断によるUXの摩擦
    メディアサイトとECサイトの会員基盤が別々であったため、ユーザーはメディアの記事から商品に興味を持っても、購入のたびに再ログインや二重登録を強いられ、送客の過程で多くの離脱が発生していました。
  • 施策の柔軟性を阻むシステムの制約
    「買えば買うほどお得になる」といったロイヤリティを高める施策を検討していたものの、旧システムの仕様上、会員ランクに応じたきめ細やかな特典付与が難しく、画一的なサービス提供に留まっていました。
  • 成長に追いつかないバックエンド業務
    物流連携がCSV出力による手動連携に依存していたため、在庫のリアルタイム把握が困難でした。メディア掲載時の急激なアクセス増に伴う受注ラッシュに対し、出荷指示の遅れや在庫反映のタイムラグが発生するリスクを抱えていました。
  • 提案内容

Shopify Plusの拡張性を核とした、CXとDXを両立するエコシステム設計

私たちは、世界標準の拡張性を持つ「Shopify Plus」を基盤に採用し、フロントエンドの顧客体験(CX)からバックエンドの業務変革(DX)までを一気通貫で刷新する「次世代メディアコマース」の構築を提案しました。
単なるカートのリプレイスではなく、メディア会員をECの優良顧客へと育てるための「ID統合(SSO)」と「独自ランクプログラム」、そして受注から出荷までをノンストップでつなぐ「物流オートメーション」を三位一体で実現するアーキテクチャを提示しました。

  • 実施内容

会員ランクの独自実装とSSO連携、そして止まらない物流基盤の構築

Shopify Plusの柔軟なAPIとエコシステムを最大限に活用し、N社様の高度なビジネス要件を具現化しました。

  • メディアIDとECのSSO(シングルサインオン)連携
    メディアサイトの会員IDでそのままECサイトへログインできる仕組みを構築。ログインという壁を取り払うことで、メディアの記事閲覧から商品購入までがストレスなくつながる、シームレスな購買体験を実現しました。
  • Shopify機能を拡張した「会員ランクプログラム」
    Shopifyの標準機能を超えた、日本独自の複雑なロイヤリティプログラムを実装。購入金額と回数に基づき、毎月自動でランクを判定するロジックを組み込み、送料無料や限定クーポンの自動配布など、リピート購入を強力に後押しする仕組みを構築しました。
  • Shopifyと親和性の高いWMS(倉庫管理システム)への刷新
    Shopifyとリアルタイムにデータを同期できるWMSを導入。受注から出荷指示、追跡番号の書き戻しまでを完全自動化し、人手を介さないスピーディーなフルフィルメント体制を整備しました。
  • 成果

メディア読者のファン化と、急激な受注増に耐えうる物流体制の確立

リプレイス後、メディアサイトの圧倒的なトラフィックを効率的に売上へと転換できる強固な基盤が完成しました。

  • LTV(顧客生涯価値)とリピート率の向上
    会員ランク制度の導入により、リピーターの優遇が明確化されたことで、ランクアップを目的とした継続購入が増加。メディア読者をECのファンとして定着させることに成功しました。
  • メディアからの転換率(CVR)の劇的改善
    SSO連携により、購入フローにおける摩擦が最小限になったことで、メディアからの送客数に対するCVRが大きく向上しました。
  • 運用負荷の軽減と出荷精度の向上
    バックエンドの完全自動化により、在庫管理の精度が飛躍的に高まりました。人的ミスが排除されたことで、メディアでの紹介による突発的な大量注文時も、混乱なく迅速に出荷を行える体制が整いました。

今後の展望

今回のリプレイスで構築した強固な基盤を土台に、今後はN社様が描く「メディアとECが深く融合した体験型コマース」の実現に向けた技術支援を加速させていきます。
読者の閲覧傾向に基づいたパーソナライズ機能や、会員ランク別のコミュニティ機能など、N社様が構想される高度な施策を、エンジニアリングの側面から柔軟に形にしていく予定です。システムがビジネスの足かせになることなく、常にN社様の意思決定をスピーディーに具現化できるパートナーとして、継続的な機能アップデートとデータ活用を通じ、事業のさらなる拡大に伴走してまいります。



エンジニア不足でお悩みの企業様は
お気軽にご相談ください
不明点について
相談がしたい
コウェルのソリューション
がわかる


TOPに戻る