「宮崎ソリューションセンター」8 月 5 日に開設 エンジニアの人材不足解消へむけた ニアショアの開発拠点

~ 「宮崎-バングラデシュモデル」を活用し、エンジニアリソースと開発体制を強化 ~

グローバル IT ソリューション企業である株式会社コウェル(本社:東京都品川区、代表取締役社長:廣瀬倫理、 以下当社)は、 宮崎県宮崎市にニアショア開発の拠点として「宮崎ソリューションセンター」を 2019 年 8 月 5 日 に開設することをご報告します。
さらに、宮崎市、宮崎大学、JICA が連携し取り組む「宮崎-バングラデシュモデル」を活用しバングラデシュの IT エンジニアを採用すると共に、将来的にバングラデシュをオフショア開発拠点ベトナム+1(プラスワン)のエンジニ アリソースの供給拠点の一つとしていく計画です。これに先立ち、バングラデシュの Brain Station 23 Ltd.(本 社:バングラデシュ・ダッカ、以下 BS23)と業務提携したことを発表します。

1. 背景
国内の慢性的な IT 人材不足の中、デジタルトランスフォーメーション(以下 DX)の潮流にのり企業競争力を高 めるには、社内外での積極的な IT 活用とエンジニアリソースの確保は不可欠です。近年、多くの企業が優秀な エンジニアを求め、海外のエンジニアリソースを活用したオフショア開発を行なっています。また首都圏と比べ人 件費が抑えられる地方のエンジニアを起用したニアショア開発の導入も進んでいます。昨今では首都圏の大企 業に限らず、企業規模を問わずオフショア・ニアショア開発を取り入れる企業が増え、オフショア・ニアショア開発 市場は活発になってきました。
当社は、オフショア開発をコア事業としたグローバル IT ソリューション企業として、日本(東京)・ベトナム(ハノ イ、ダナン)に拠点を持ち、当社グループ全体で約 450 名規模のスタッフが在籍しています。国内大手 EC サイ ト、メディアサイト、各種業務システム等多岐に渡るシステムの開発・運用の実績があり、最近では EC サイトの構 築や従来システムの DX 対応のためのエンハンス開発及びソフトウェアテストサービス等のお問い合わせを多く 頂き、需要が急増しています。顧客層は年商 1,000 億円超の大企業や、年商 100 億円超の急成長中の IT 系 企業が多いのが特徴です。
現在、当社の中長期成長戦略として、2019 年 2 月より本格的に取り組んでいる新規事業の「人材支援サービ ス」に加え、「国内外の開発拠点の拡大」と「品質重視と人材育成」を掲げています。

2. 宮崎でのニアショア開発の目的
1)国内ニアショア拠点で「ニアショア開発」、「ベトナム+1 のバングラデシュ」を実現する
当社の目指す「国内」と「海外」の開発拠点の拡大を同時に実現するために、バングラデシュと IT 人材育成で 先進的な取組みをしている宮崎県宮崎市に、開発・テストのニアショア拠点を開設します。
今後は、これまでのオフショア開発により蓄積されたマネジメントのノウハウを活用した日本品質をベースとし、 ニアショア&オフショアによるコスト削減、エンジニアリソースのスケールアップ、グローバルレベルの開発スピー ドに対応したサービスを提供してまいります。

<コウェルのグローバル・アウトソーシング>

次世代のグローバル開発体制

2)宮崎市選定の理由
(i)「オフショア開発+ニアショア開発」
・オフショア開発とニアショア開発のいずれか又は、組み合わせての利用が可能。
・ニアショアならではのコスト削減を実現しながら、コンプライアンス、セキュリティ、業務・環境面等で、国内でし か対応できなかったプロジェクトにも対応が可能。

(ii)次なるオフショア開発拠点バングラデシュの可能性
・宮崎市、宮崎大学、JICA の連携による「宮崎-バングラデシュ モデル」(※1)により 2020 年までに合計 300 名 以上の日本語教育を履修したバングラデシュ IT 人材が輩出される予定。
・当社では、ベトナムの人件費上昇への対策と英語圏地域へのビジネス拡大を視野に入れ、従来の開発拠点で あるベトナムの次の開発拠点(ベトナム+1)の国にバングラデシュを選定。宮崎での拠点開設に先立ち、2019 年 春よりバングラデシュ人エンジニア 2 名を採用し、バングラデシュのシステム開発企業の一つである BS23 と業 務提携し、ソフトウェア開発及び IT 人材育成で協業を開始。

3. 宮崎ソリューションセンター
宮崎ソリューションセンター(以下 MSC)を 2019 年 8 月 5 日に開設し、10 月より本格的なサービス提供を開 始予定です。まずは、WEB フロント系システム開発(HTML/CSS、スマホアプリ、PHP)とソフトウェアテストサー ビスから提供を開始し、e コマース保守・運用業務等に順次サービス領域を拡大し、2020 年 3 月までに現地雇 用及び転籍者を含め MSC 在籍エンジニア数約 30 名、2021 年 3 月までに約 40 名まで増員予定です。

■概要

名称 宮崎ソリューションセンター(MSC: Miyazaki Solution Center)
設立 2019 年 8 月 5 日(10 月より本格的にサービス提供開始)
所在地 宮崎県宮崎市橘通西 2 丁目 4-20 アクア宮崎ビル 5 階
サービス内容 1.フロントエンド系開発サービス 2.ソフトウェアテストサービス 
※順次技術領域を拡大予定

<サービス提供体制>

サービス/オフショア・ニアショア開発体制

4. バングラデシュ BS23 との業務提携
MSC 開設に伴い、バングラデシュにて豊富な経験と実績を誇る BS23 と、2019 年 6 月にソフトウェア開発に関する基本契約を締結し、2019 年 7 月にはバングラデシュにおける IT・日本語教育及び人材ビジネスに関す る協業について MOU を締結しました。今後は当社がオフショア開発拠点であるベトナムで蓄積した IT 人材の 育成スキーム(技術教育/日本語教育)をバングラデシュでも展開し、優秀な IT 人材の育成にも注力していきます。

■BS23 概要

企業名 Brain Station 23 Ltd.
概要 2006 年に創業し、バングラデシュのダッカに本社を構え、ドイツ、オランダにもオフィスを展 開。約 215 名のエンジニアが在籍し、国内では金融・通信キャリア・政府系のシステム開発 に多くの実績を持ち、オフショア開発では主に北米、EU 圏の顧客を中心とし、開発分野は 多岐に渡る。
Adobe、Microsoft(SharePoint®︎)、Amazon Web Services 等のパートナー。
URL https://brainstation-23.com
所在地 8th floor, Plot#2, Amtoli, Bir Uttam AK Khandakar Rd Mohakhali Commercial Area, Dhaka-1212
代表者 Raisul Kabir
業務提携内容 2019 年 6 月:ソフトウェア開発に関する基本契約締結
2019 年 7 月:バングラデシュにおける人材関連ビジネスに関する MOU 締結
・ バングラデシュにおけるIT教育、日本語教育の推進
・ バングラデシュにおける大学などの高等教育機関との連携推進
・ 日本市場向けバングラデシュオフショア開発の共同事業化の検討
・ 日本市場向け人材紹介事業の共同事業化の検討

<2019年7月25日MOU締結式>

MOU締結式の様子

>>プレスリリースはこちらから

※1:宮崎-バングラデシュモデル
宮崎の IT 企業、宮崎市、宮崎大学、JICA の連携による「ICT 人材の育成と活用にかかる相互課題解決型の連携事業」。バングラデシュにおけ る 3 ヶ月の日本語教育/IT 技術研修と、宮崎大学における日本語教育/企業インターンシップから成る 3 ヶ月の短期留学を通じて、高度な ICT 技術を有する外国人材の日本での円滑な就業を支援するプロジェクト。2017 年 11 月よりスタートし、2020 年の第 9 期生まで合計 300 名以上の 卒業生を輩出予定。

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